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【海外旅行】空港でのトラブルや感動は旅の良き思い出たりうるか ~ 全4話 ~

「いまでは笑い話」

旅にトラブルはつきものであり、そんなトラブルこそが旅の醍醐味だとも言えます。それは言うまでもなくトラブルが無事収束した後。

みなさんは旅先でどんなトラブルに遭遇してきましたか?

トラブル勃発中のあの焦燥感。想像絶する焦りと危機感に居ても立ってもいられない一方、どこか「The 生きている感」がすさまじいあの瞬間。特に海外旅行に不慣れな段階だと冷静に対処するのも一苦労です。

今回は僕が海外旅行に熱中し始めた時に出くわした空港トラブルや、ちょっとした出会いについて4つほどご紹介します。

まさかの搭乗拒否!クアラルンプール国際空港でビザ申請忘れに気づく

「お客様、オーストラリアのビザはとってありますか?」

「いいえ、とっていませんが…」

「お客様、ご案内いたしますのでこちらへ」

クアラルンプール国際空港ターミナル2でのこと。オーストラリア=メルボルンに向かうべく、すでに機内への搭乗をすませ、自分の座席にて優雅な時間を過ごしていたときのこと。僕は突如として地獄に突き落とされてしまいました。

僕は飛行機からつまみ出されてしまったのです。

「オーストラリア入国に際してはETASという短期滞在用のビザをオンラインで申請しなければなりません。お客様はそのビザが未申請でした。」

なんてことでしょう。いままでこういった面倒ごとに巻き込まれなかったのも日本のパスポートのご威光のおかげだったのでしょう。ところが全知全能であろうと信じていた日本のパスポート、もはやただの幻想であったことが判明したのです。

そして係員と問答を繰り返しているうちに、僕の搭乗予定であった真っ赤なエアアジアの機体は、いつのまにか滑走路へと姿を消していたのです。エアアジアはチケットの払い戻しには一切応じず(というか完全に僕のミス)、僕はやむなくチケットを買い直すことになったのです…。

オーストラリア旅行へは観光ビザが必要!ETASの基礎知識と申請方法

超恥ずかしい!ベトナム=ホーチミンの空港内大行列に割り込み…

国際線に搭乗するためには2時間前には空港に到着し、出国手続きを取るのが一般的。というのも出国のためにパスポートチェックが行われたり、機内への持ち込み物等のセキュリティチェックに意外と時間が取られるためです。なので時間に余裕をもたせておかなければ搭乗が締め切られてしまう恐れがあります。

僕はベトナム=ホーチミンのタンソンニャット国際空港にてやらかしました。出国カウンターには長蛇の列。人の流れはカウンターでせき止められている。まるで出国検査官が強力なダムでも構築しているかのよう…。

40分、30分、刻一刻と離陸時間が近づいていく。しまった、ここは日本じゃない…係員が一人さばくのに数分以上を要しているではないか。止まらぬ冷や汗、進まぬ行列。もうアレをするしかない…。

意を決した僕は何人もの行列をごぼう抜きし、先頭の男性客に訴えかけました。たのむ!先頭を譲ってくれ!と。

飛行機に完全に乗り遅れそう…離陸25分前にベトナム航空に奇跡の搭乗!

呼吸困難!成田空港でグラウンドスタッフと猛ダッシュ

さて、今度は離陸40分前に成田空港に到着した例です。先ほど紹介したベトナム=ホーチミンでのお話に比べると可愛いものですが、このときの僕は海外経験がさらに乏しい赤子状態。成田に到着した時は搭乗を半ば諦めていました。

ところが一人の係員が僕を待ってくれていました。

搭乗予定だったフィリピン航空のカウンターへとのんびりやってきた僕を見て、彼は血相を変えて向かってきます。どうやらまだ間に合うようで、いますぐに向かわなければいけないそうでした。

(いや、Wi-Fiを受け取りたいんだけど…)

急いでください!の一言に僕は先ほどの雑念を拭い去り、彼と一緒に走り出しました。なぜ空港内を走っているのだろう。そしてなぜ彼はそこまでしてくれるのだろう。今となれば彼のこの優しさが奇跡的なものだったのだと感じられます。

空港職員用と思われるセキュリティチェックを通過してあっという間に出国審査を終えました。息も絶え絶え。

なぜ彼が待っていてくれたのか、その答えの1つにWebチェックインが挙げられます。このWebチェックイン、本当に侮れません。遅刻魔なら絶対に処理しておくべきはこのWebチェックインかもしれません。

飛行機に乗り遅れそう!フィリピン航空スタッフが出発40分前まで僕を待っていてくれた話

「たばこをひとつくれないか?」歳近いロシア人との偶然の出会い

クアラルンプール国際空港でのトランジット中での出来事。思いがけず、身長も年齢もほど近いロシア人の友達ができました。

ここはクアラルンプール国際空港のターミナル2。LCC専用のこのターミナルはとても清潔で快適です。

当時たばこを習慣にしていた僕はふと一服したくなりました。僕は何度か利用したことのあるこのKLIA2の、セキュリティチェックを越えてすぐにある喫煙所に向かいます。

誰もいない喫煙所。僕は30Lのバックパックからたばこを掘り出し、のんびりと火をつけます。空港の喫煙所での一服はなかなか味わい深いものでした。

すると一人の小柄な白人男性が喫煙所にやってきます。Tシャツに短パンの金髪のイケメン。察するに熱帯の近隣諸国でバカンスを過ごしたのだろうと容易に想像がつきます。

ちらっと観察していると、少しだけ挙動が不自然な彼。まずは右のポケットをごそごそ、次に左のポケットをごそごそ。そしてお尻のポケットから箱を取り出して紙巻きタバコを取り出そうとします。ところが切らしてる様子。

ちょっとだけわざとらしい困惑の表情を浮かべる彼は、僕に話しかけてくるのでした。

「すまないが1つたばこを分けてくれないか?」

僕は「Sure」と言ってささっと1本を取り出しました。

ここで少しだけ迷ったあげく…3本くらい一気に譲ってみることにしました。吸い終わってからもう1本くれないか?なんて言われるのも面倒ではありますし、何箱も持っていたわけではないにしろ、まだ本数に余裕があったためです。

すると彼はとても驚いた表情を浮かべました。受け取った3本のたばこへのお礼もそこそこに、なぜか喫煙所の外へと走り去ってしまいました。

突然の展開にさすがに呆然としてしまいます。これではまるで強盗じゃないか…なんて思わなくもないのですが、ちょっと不器用だけど人の良さそうな彼の表情が忘れられません。気を取り直して別のたばこに火をつけました。

あれは一体なんだったのだろうか。

そんなことを考えていると、ダッシュで「逃げていった」彼は、またも猛スピードで喫煙所に戻ってきました。

彼は小さな紙袋を持ってやってきたらしく、その紙袋にはスターバックスのマークが印字されていました。彼の顔をもう一度みると、やはり先ほどと同じ人の良い笑顔を浮かべていました。

「へい、兄弟!お前のために買ってきたマフィンだ!受け取ってくれ!」

「おいお前、どっから来たんだ?そうか日本人か!俺はロシア人だ。ところで年齢は?なんだそんなに変わらないじゃないか!俺は26だよ!」

こんな瞬間があるからこそ、海外旅行はやめられないのでしょう。

 

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