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やっぱり主力はバイク!ホーチミン市でのUberなど配車アプリの特殊事情

ベトナム=ホーチミンには独特の「配車アプリ戦略」なるものが存在します。それは「配車されるのは車ではなくバイク」という点です。

この国の交通事情でもっとも特異なのは車よりもバイクの数が圧倒的に多いところ。

特にホーチミンのような最大都市のバイクの交通量は尋常ではありません。あまりのバイクの多さに、初めてホーチミンにきたときには怖くて道も渡れないほどでした。

今回はベトナム独特の配車アプリ事情を見ていきましょう。

シェアリングエコノミーと配車アプリ

「シェアリングエコノミー」という単語が世界中で聞かれるようになってしばらくが経ちました。

「シェアリングエコノミー」を代表するサービスは「民泊」で有名なAirbnbがありますね。利用されていなかったり、余っているお家やお部屋を他者が有料で利用できるものです。

既存の資源をうまく活用して、需要者に一時的に提供するこの仕組み。「資源の所有」から「資源の共有」が大きなコンセプトとなっています。

【VR画像あり】Airbnbでメルボルンの一室を貸し切りで泊まってきた

米国発のUberといった配車アプリも「シェアリングエコノミー」の一種です。これは個人の車の空いている席に、他者を乗車させてあげるもの。これによって、個人は自分の所有する車で収益をあげられるようになりました。一方で利用者も、タクシー以外の選択肢が出現したことで、タクシーよりも安価な移動手段としてUber等のサービスを利用できるようになりました。

こうした配車アプリは車のオーナーにとっては収益性が上がる点と、利用者側にとっての高い利便性とがマッチして、全世界的に爆発的に広まることになりました。

Uberなどの配車アプリは国や地域ごとに異なる

UberやGrab(マレーシア発の東南アジア最強の配車サービス)といった配車アプリは東南アジアでも拡大しており、マレーシアやシンガポールなどではかなり一般的になっている印象があります。マレーシアのペナンでUberを利用したときは、タクシーよりも安価に利用できました。また、シンガポールのUberでは個人が次々に乗り込んでいく「相乗り」があったり、高級車が迎えに来たりと、その国その地域によって展開されるサービスに特徴がありました。

もちろん「白タク問題」と言われるように、個人が届出なしにタクシー業を営み、観光客などから法外な料金の支払いを要求するものもあります。こうした問題に備え、各国当局は法律で規制するなどしており、設けられたルールにしたがってUberなどの配車アプリのサービスが提供されます。

ただ、現状はUberの運営自体が「グレー」とされる場合が多く、日本では東京都の一部地域のみに規制されていたり、イタリアでは全面的にUberを禁止する、といった例もあります。

さて、ベトナムはどのような状況なのか。ベトナムは他の東南アジア地域と異なり、激しい交通渋滞と膨大なバイクの台数に特徴があります。なのでUberなどの配車アプリは、そうした環境やルールに合わせるようにしてサービスが展開されています。

ホーチミンのUberとGrabのバイク配車競争

ベトナム=ホーチミン市では次のような光景に出くわすことが多いはず。

Uberのロゴがついたシャツを着るバイクの運転手。

それからGrabのジャンパーを着る運転手。

ホーチミン市はものすごい数のバイクが存在するので、配車サービスを一般的な乗用車で提供するのは少々現実的ではありません。またホーチミンを基盤とする強力な地元タクシー会社も存在するので、「普通の車」で参入するには条件が厳しいのです。

そこでUberやGrabが展開したのはバイクの配車サービスだったのです。これであればベトナムの交通事情にもマッチしますし、人々がごくごく当たり前のように利用するバイクを、違和感なくタクシーサービスとして提供できます。

ホーチミン市でGrabを実際に利用してみた

友人が手配してくれたおかげで、僕は実際にGrabのバイクタクシーを利用することができました。

ホーチミン市の交通状況を考えると最初はやはり怖かったです。ですが実際に乗ってみると、僕を何度もバイクに乗せてくれた友人より、よっぽど安全運転でした。目的地への道順はドライバー用のアプリケーションでナビゲーションしてくれるらしく、無駄のないルートでした。

画像の左側に緑色のGrabのヘルメッド

ふと気がついたことがありました。信号待ちのときに、とまっているバイクをちらっと見回してみたところ、意外にもGrabやUberのロゴが入ったユニホームやヘルメッドを着用している人が多いのです。またUberやGrabは乗客用にも専用のヘルメッドも用意しています。本当によく目立ちます。

料金はかなり安価でした。空港まで15万 ~ 20万ドン(750円 ~ 1000円程度)かかる距離のものも、6万ドン程度で利用できました。ちなみにこれは友人が僕のために配車してくれたものですので、僕は料金を支払わずに済みました。

まとめ

UberやGrabといった配車アプリは世界的に利用できるようになっています。

展開されるサービスは、それぞれの都市や地域で特色があります。なかでもベトナムでは車よりもバイクタクシーに力が入れられている模様で、街を歩けば、たくさんのUberやGrabのドライバーを目にすることができます。

実際に利用すると、驚くほど安全運転。料金も安価でルートも明瞭なのでかなり満足度が高いです。

ホーチミン市に訪れたらぜひともUberやGrabに注目して、利用してみてください。

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