登山時のヘッドランプの選び方にお悩みではありませんか?
テントや山小屋泊で必要になるのがヘッドランプ。
手元の荷物を探したり、暗闇で足元を照らしたりと多くの場面で活躍します。
「明るいうちに帰るからいらないよ」と思っている登山初心者は多いのですが(実際に僕もそうでした)、予期しないトラブルに巻き込まれる可能性は十分にあります。
そういった不測の事態に対応できるようにヘッドランプもしっかりと用意しておきましょう。
今回は登山初心者向けにヘッドランプの基礎と選び方について見ていきたいと思います。
ヘッドランプとは?どんなときに使う?
ヘッドランプはランタンや懐中電灯のように手で持つものではなく、ゴムで頭に固定して使用するのが特徴です。
頭に固定していれば両手が空くので、万が一バランスを崩しても手を使うことができます。
登山以外では、暗所の工事現場などでヘルメットに固定して使用されていますね。
雑魚寝状態の山小屋では、暗い中で自分のスペースを確保・荷物を確認したりしなければなりません。
その際にヘッドランプがあると非常に便利です。
ヘッドランプを選ぶときのポイント
ヘッドランプは安価なものだと100円均一などに置いてありますが、登山用に使うのであれば、注意するポイントがいくつかあります。
ここからはヘッドランプを選ぶ際のポイントを見ていきましょう。
最重要!明るさを表す「ルーメン」
科学が好きな人なら「ルーメン(lm)」という言葉を聞いたことがあるかと思います。
照明器具は仕様により消費電力に対する明るさが異なるため、ワットではなくルーメンという単位で明るさを表します。
ルーメンの値が大きくなるほど明るさが増します。
一般的な懐中電灯(単3乾電池3本使うような)が100ルーメン程度なので、登山用ヘッドランプでも100ルーメン~200ルーメンのものを選びましょう。

ヘッドランプがあれば真っ暗でもしっかりと手元は確認できる
万が一のときに使えないかも!「使用時間・電池の種類」
ヘッドランプの場合は電池交換式がほとんどです。
そのため、どれくらいの時間継続して使用できるかを考慮し、日程に合わせて予備電池を持っていく必要があります。
いざという時に使えないなんてことが無いように、必ず確認しておきたいポイントですね。
雨が降っていても使えるか?「防水性」
天候が変わりやすい山では、防水性はとても重要です。
極端に安いヘッドランプにはまず防水機能はついていません。
故障の原因となるのは、電池ボックスに水が侵入してしまうこと。
電池ボックス周りの防水性を購入前に確認しておきましょう。
登山初心者にオススメのヘッドランプ
ここまでは、ヘッドランプの基礎的な知識と選び方について見てきました。
登山道具店に行くと、様々なヘッドランプが置いてあり悩んでしまいますよね。
正直最初の頃はどれが良いとか全く分かりませんでしたし・・・
ここからは個人的にオススメのヘッドランプを紹介していきます。ぜひ参考にしてくださいね。
【明るさ100ルーメン】ペツル「ティカ」
ペツル「ティカ」は、近距離の照射に適したヘッドランプです。
最大照射距離は55m。重量は85g(電池込),単4乾電池3本使用。
ワイドビーム2段階の照射モードがあり、用途によって使い分けができるのが特徴。
蓄光リフレクターが付いているため、暗闇の中でランプを探しやすいのも良いですね。
カラーバリエーションも4種類あり、見た目もカッコイイです。
伸縮性バンドで簡単に調整できるので、初心者にとって最も扱いやすいヘッドランプでしょう。
【明るさ160ルーメン】モンベル「パワーヘッドランプ」
登山初心者にオススメのアウトドアブランド「モンベル」が販売しているヘッドランプです。
最大照射距離は110mと、歩行時にも十分使える明るいヘッドランプ。
重量は91g(電池込),単4電池3本使用。
主に歩行時に使用する高輝度白色LED(1灯)と、目に優しい電球色LED(2灯)を備えています。
電球色(20ルーメン)・LOW(25ルーメン)・HIGH(160ルーメン)の3つのモードに切り替えることができるので、手元だけを照らしたいときも役立ちますね。
【明るさ160ルーメン】ブラックダイヤモンド「ストーム」
ブラックダイヤモンド社のヘッドランプは登山経験者にも非常に人気があります。
こちらは現行モデルで明るさは160ルーメンですが、最新作である2016-2017モデルの「ストーム」は250ルーメンというとんでもない明るさを誇ります。(値段もほとんど変わらない)
250ルーメンは流石に試したことがないので、今度買ってみようかと思います。
「ストーム」のスペックは、照射距離70m,重量は110g(電池込),単4電池4本使用。
どの機能もバランスが取れていて、過不足ないのが人気の理由でしょう。
特に防水性に関しては優秀で、水深1mに30分間沈没しても大丈夫なIPX-7防水という機能が取り入れられています。
このヘッドランプなら雨天時でも問題なく使用することができますね。
まとめ

夜の山にもまた違った美しさがある。
今回は登山初心者向けにヘッドランプの基本と選び方・オススメ商品について見てきました。
暗闇というものは危険がつきもの。転倒や滑落を防ぐためにもヘッドランプを必ず準備しておきましょう。
どんどん新しい商品も出てきていますので、自分に合った製品を探してみてくださいね。