チップをよこせ!マニラ=ニノイ・アキノ空港でのちょっとしたトラブルと思い出

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おいお前、教えてやったんだからさ、早くチップ払えよ!

世界でもっとも評判が悪い空港の一角であるニノイ・アキノ国際空港。

僕はこの空港を過去に二度ほど利用しまして、まあそれぞれ強烈な思い出があります。

最初に訪れたのは2014年の年末で、マニラ市内にて3週間弱滞在しました。

そして2度目の利用は2016年の2月、こちらはトランジットでの利用。

今回はニノイ・アキノ国際空港で遭遇したちょっとしたトラブルと、印象に残っている出来事をご紹介します。


ニノイ・アキノ空港でひたすらチップを要求してくるフロアスタッフ

「おっと、お客さん!空港ではライター持ち込めないからね、ほらほら、出した出した!」

ニノイ・アキノ空港の出発ロビーに入った瞬間、僕を待ち構えていたのは色黒で小柄な男性スタッフ。

優しい目をしてはいるけども、どうも挙動がちょこちょこ忙しなく、何か企みがあるのではと想像させられました。

なぜ僕が声をかけられたかというと、僕は今しがた外でタバコをふかしたところで、手にライターを握ったまま空港内に入ったためでした。

それを例の男性スタッフが見落とすことなく僕に声をかけてきたのです。

僕をカモだと思ったのでしょう。

「そう、ライターは没収されるからね、俺がここで先に教えてあげたんだ。さあさあ、お前に教えてあげたんだから早くチップを払いな!」

空港の入り口間際でいきなりチップを要求されるなど、海外旅行経験の少なかった僕には衝撃以外の何者でもありませんでした。

驚いたのもありましたが、なんだか無性に腹が立ってきたので思い切って「お前なんかに払うもんか!」とたて突いてしまったのは若気の至り。

彼は諦めることなく、チェックインカウンターへと向かう僕をずっと追い回し続けました。

「お前日本人だろ?おい?現金はないのか?」

なんていうものですから、適当にあしらうのもはばかられます。仕方がないので強気に反応するのはやめて、

「フィリピンはいい国だよ!ありがとう!」

と対抗策を180度転換して反撃を試みると、諦めた彼は親指をあげてOK, Good Luckの一言とともに立ち去って行きました。

喫煙所はこっちだよ!ほらここ!さあチップをよこしな、見ててやるから

さて、無事にチェックインを済ませて出国手続きをすませると、ふとタバコが吸いたくなりました。

しかし、空港内は工事中であったため、喫煙所を思うように探せないのです。

現在では改修工事が終了したターミナル1ですが、2014年の年末当時はまだ改修中だったので、通路が狭くなっていたり、壁面にカバーがしてあったり、そして老朽化が露わになっていて少々心配になる光景が広がっていました。

そのような状況のため、喫煙所を探すのも一苦労で、案内板だけを頼りにするのは難しかったのです。

仕方がないので、空港スタッフと思しき男性に「喫煙所はどこか?」と声をかけて見ました。

「喫煙所?そんなものはない!」

この返答には耳を疑いました。

タバコはフィリピンの名物の一つであり、地元の葉巻はお土産としてかなり強気の価格で売り出されています。

しかもタバコのパッケージは東南アジアではマイルドなデザインになっています。

シンガポールやマレーシアでタバコを買おうものなら、タバコのパッケージには真っ黒に変色した肺の写真や、痛ましいまでの病人の姿が印刷されているものですが、ここフィリピンのタバコのパッケージに「喫煙は健康を害する恐れがあります」程度の記述があるのみ

なので「タバコに優しい国」であるフィリピンの空港に喫煙所が無いとは、旅行の経験値の少ない僕には大ホラとも思えたのです。(工事中だった可能性もありますが…)

「でもな、安心しろよ!ちょっとこっちについてこい」

先ほど喫煙所は存在しない、と明言したスタッフの彼は、なぜかわかりませんが空港のスタッフ専用通路の方に僕を導いていきます。

かなりの足取りでスタスタ進んでいく彼についていくと、だんだんとひと気がなくなっていき、まったく観光客の見当たらない「空港のなか」のようなところにたどり着きました。

彼は急に立ち止まり、ひと気の無いフロアの一角にあるトイレを指差して次のように言いました。

「さあ、このトイレの中で吸っていいぞ!俺が見ててやる!そのかわりにな、少しでもチップをくれないか?」

こんなやりとりが1時間のうちに2度も、それも国の玄関口である空港で繰り広げられました。

なんだか僕は少しだけ強くなれた気がしました。

ニノイ・アキノ空港でトランジット中にiPadを盗まれた青年の話

時は2016年2月。

僕はバンコクで先に旅をしていた友人に会うため、成田を出発しました。

利用したのはフィリピン航空のマニラ経由バンコク行きの便。

最初のフライトが終わってニノイ・アキノ空港で6時間のトランジットを過ごします。

交通渋滞も激しく、6時間の乗り継ぎ時間では満足な移動ができるか心もとなかったので、仕方なく空港内で過ごすことに。

無料で使えるPCを前に、たくさんの人々が自分のFacebookアカウントを開いていたのが印象的。

僕は何事もトラブルなくトランジットを終えました。

しかし、あとで聞いた話ですが、僕とほぼ同じタイミングでトランジットした旅行者はトランジット中にiPadを盗まれたのだとか。

僕は今回の旅でマニラでのトランジットを終えたあと、バンコクで数日を過ごし、バンコクから寝台列車でラオスへと向かう予定でした。

そのラオスまでたどり着いて日本人宿で談笑していたときに、ある旅行者と知り合うことになりました。

その旅行者と話をしていたところ、偶然にもほぼ同じタイミングで空港内で乗り継ぎ時間を過ごしていたそうです。

ですが不幸なことに、彼はベンチで眠りについている間に、カバンの中を物色されてiPadを盗まれてしまったのだそうです。

自虐的に話を展開していた彼ではありますが、やはりアジアの中では治安状況がよろしくないフィリピン=マニラだけに、それまでの自分の振る舞いを振り返らざるをえませんでした。

僕は少しばかり旅慣れたつもりでいたのですが、こういった話を耳にすると緩みかけた緊張の糸が再度締まってくれるような気がしました。

ちなみにこの旅行者とはラオスでかなり楽しく過ごすことになります。

バイクをレンタルして最高の観光スポットの一つであるブルーラグーンを訪れてみたり、一緒に洞窟を探検してみたりと、素晴らしい数日間を過ごしました。

【動画あり】東南アジアの秘境!ラオス=バンビエンの~ブルーラグーン~

ニノイ・アキノ空港でのトラブル/思い出まとめ

そもそもフィリピンにはチップを収受する慣習が存在します。

マスターカードの調査によると、フィリピンはタイに次いで2番目にチップが日常的にやりとりされているそうです。

そういった文化的背景があるとはいえ、空港内で旅行者相手にチップ目当てにいろいろとサービスをするというのも、良い悪いは置いておいて、まあいろいろ考えさせられるものでした。

やはり東南アジアのなかでは治安が心配なフィリピンではありますので、空港のような場所であっても気をつけなければいけませんね。

 

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