海外へ行った際に悩むのが通信環境の確保ですよね、僕たちも通信環境については何度も記事にしてきました。
・羽田からエアアジアでクアラルンプールへ!到着後にSIMカードを買うと便利
・ペナン国際空港で手軽にWi-Fiなどのインターネット環境にアクセスする方法
日本でも東京オリンピックにかけて増加するであろう、訪日外国人向けに各社が通信環境の整備を行っています。
僕たちも普段お世話になっているNTTドコモが新しく発表したのが、データ通信専用のプリペイドSIM「Japan Welcome SIM」です。
今回は「Japan Welcome SIM」とはどのようなサービスなのか見ていきたいと思います。
Japan Welcome SIMとは?
公式発表では以下のように記載されていました。
株式会社NTTドコモ(以下ドコモ)は、2017年7月1日(土曜) から、外国人旅行者が日本滞在中に利用できるデータ通信専用プリペイドSIMサービス「Japan Welcome SIMTM」の提供を開始します。
「Japan Welcome SIM」は、訪日前に専用サイトでお申込みの上、訪日後に空港内の施設等にてSIMカードを受け取り、ドコモの通信ネットワークを15日間ご利用頂けるサービスです。APN設定は不要で、お持ちのスマートフォンやタブレットにて簡単に利用できます。
自分が普段使用しているスマートフォンをそのまま使えるうえ、煩わしいポケットWifiも持ち歩かなくて済むんですね。
Japan Welcome SIMは料金プランが面白い
プラン名 | 価格(税別) | データ通信 | 利用期間 |
プラン0 | 無料 | 128Kbps通信:無制限 | 15日間 |
プラン1000 | 1,000円 | 128Kbps通信:無制限 | |
プラン1700 | 1,700円 | 高速通信(受信時最大 682Mbps):500MB 128Kbps通信:無制限 |
気になるのが無料のプラン0ですよね。
なんでも SIMカード受け取り前に一定量の広告閲覧や、アンケート回答を行うことで128Kbps通信を無料で借りることができるようです。
なるほど、広告閲覧から利益が出るのでドコモとしては無料で提供しても損はなしですね。
しかし、プラン0のサービス開始予定は2017年10月頃ですのでご注意を。
高速通信が必要になった場合はどうする?
また、各プランともに、高速データ通信量のチャージも可能で、広告動画を見たり、アンケートに回答すること等で、それらに応じた高速データ通信量を無料でチャージする方法と、100MB/200円(税別)、500MB/700円(税別)を購入してチャージする方法があります。
別途高速通信が必要になる場合は、追加料金を支払うか、広告閲覧やアンケートに回答で無料にてチャージすることが可能なそうです。
Japan Welcome SIMの注意点
注意点としては主に5点。
- 対象者は満20歳以上の訪日外国人旅行者
- 利用範囲はドコモのLTEエリアおよび3Gの利用可能エリア
- 電話は利用不可、SMSは受信のみ
- 決済方法はクレジットカードのみ
- 自国にて、ドコモのローミングパートナーと契約中のSIMカードを挿入し利用している端末、あるいは技術基準適合証明等を受けている端末であること。
Japan Welcome SIMはどこで受け取れるの?
発表に記載されているのは、以下の場所。
- 空港内JALエービーシーカウンター(成田国際空港第1ターミナル、成田国際空港第2ターミナル、羽田空港国際ターミナル、関西国際空港第1ターミナル)
- ドコモショップ博多バスターミナル店
今後、B2B2Cの取り組みとして、さまざまな企業とパートナー締結をしていく予定のようで、さまざまな場所での受取が可能になるかもしれません。
また、旅行代理店のオプションなどにも組み込まれていきそうですね。
2017年7月からは「Booking.com」「株式会社東急ホテルズ」との取り組みがスタートするので、ホテル予約ついでの受取も可能になっていくでしょう。
例えば、Booking.com経由でWelcome Japan SIMを予約すると、特典として100MBが付与されるほか、Booking.comの閲覧がカウントフリーになります。
これによってBooking.com利用者数が増加するかもしれませんし、ユーザーの満足度を高めることにもつながります。
まとめ
確かに、海外に比べて日本の公衆Wifiは提供範囲が狭い印象があります。
海外から訪れた友人に聞いても、日本は公衆Wifiが少ないから困ってしまったという話をよく聞きます。
もっと外国人が不安なく気軽に来れるような整備を進めていく必要がありますね。
今回ご紹介したドコモの「Japan Welcome SIM」は、普及さえすれば非常に良いサービスだと思います。
今後、どのようにパートナー企業が増えていくのか楽しみですね。
詳細な利用方法については、公式ページの動画が非常にわかりやすいので、ぜひご覧ください。