UberとAirAsiaが提携を発表!搭乗の30日前から配車予約が可能に

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UberとAirAsiaの提携による新サービス

出典: Uber.com

UberとAirAsiaは日本時間2018年1月8日、新たなパートナーシップの締結を発表しました。

両社の発表によると、乗客はAirAsiaの搭乗予約に合わせて、30日前からUberの配車予約が可能となります。

このサービスは米国を含むアジア太平洋地域16ヵ国の52の地域で展開される予定です。

当該キャンペーンを契機に、Uberでは新規登録ユーザーの獲得を狙い、プロモーションコード”AIRASIA”を設けるとのことです。

今後は共同マーケティングキャンペーンの展開も視野に入れており、今回の提携は、Uber、AirAsia双方の目的を見据えた、大きな一歩となることでしょう。


UberとAirAsiaの提携は旅行にどんなインパクトをもたらすか

さて、今回の発表なんですが、UberはAirAsiaより1時間ほど早くプレスリリースを公式ページで打ちました。

それに対してAirAsiaはあくまで速報として公式Twitterアカウントでの発表にとどまります。

なんというか…Uberはちょっと気合いを入れすぎてるのか、それともAirAsiaの方がのんびりなのか…少しだけ温度差を感じられる発表になりました。

これによって一体どんな未来が待っているのでしょうか。

例えばあなたがエアアジアのチケットを予約したとしましょう。

搭乗予定は25日後です。

その日は東南アジアの渡航先で友人との会食があったとしましょう。

本来であれば、ここではこれ以上の動きはとれないはず…ですが、あなたはエアアジアのチケットを予約したので、現地到着時刻に合わせて、Uberの配車予約までできるようになったのです。

いままでは空港から出たら、タクシープールに行ってタクシーが来るのを待つなり、公共交通機関を利用しなければならなかったはずです

ところが、空港を出れば、そこにはUberによって配車されたタクシーがあなたをお出迎えしてくれます。

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この一連の体験をAirAsiaは「シームレスで手頃で利便性のある"Door to Door"旅行体験」と位置付けているようです。

本当に必要か?なんて思わなくもないですね。

しかし、Uberの性質上、運転手とはあらかじめ行き先も金額感も、自分のユーザーとしての評判も共有されているので、かなり安心かつスムーズに空港から移動できるようになるんじゃないかと思います。

そもそも配車・ライドシェアアプリとは何か

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配車アプリとは、タクシーなどの車両を自分のスマートフォンから電話不要で呼び出せるものです。

例えば終電後の駅を出ると、タクシー待ちの行列がある場合にも、配車アプリを利用すればタクシープールに待つ必要もなく、自分の好きな位置からタクシーを呼び出せるのです。

さらに行き先もあらかじめ指定できるので、費用感も所要時間もざっくり把握できるのです。

こういった機能を提供しているのは日本タクシーやUber、Grabといった面々。

さらに、日本国外ではUberやGrabはライドシェアのサービスも提供しています。

これはタクシーなどの業者ではなく、あくまで当局への届出のない個人の車両が主役。

例えばドライバーが出かけついでに、後部座席に一般人を乗せてあげるイメージです。

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これによって一般人は既存のタクシーを利用するよりも低料金で、かつドライバーは自分の空き時間を利用して車両を収益化することができるのです。

そしてユーザーの配車需要と車両の供給状況は自動的に調整されるようになっており、需要過多の時には利用料が1.5倍になるなどして、利用者数を抑え、ドライバーの参加を自動で促してくれます。

また、ドライバーと乗客それぞれが互いの運転や乗車態度を評価し合う仕組みを導入したので、安全と信頼がしっかりと担保されるようになります。

この仕組みが大ウケした結果、配車・ライドシェアを提供するサービスは日本を除く全世界に普及していったのです。

UberとAirAsiaそれぞれの狙いはどこに?

それにしても気になるのはUberはどうしてAirAsiaとの提携に踏み切ったのでしょうか。

AirAsiaの米国本格進出の足がかり?

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AirAsiaはマレーシアに本拠地を構える、東南アジア最大の格安航空会社です。

そんなAirAsiaは2017年初頭に、ついに米国への進出を決定します。

これによって「The 東南アジア最強のLCC」はいよいよ拡大路線に舵を切っていくものと思われます。

今回の提携では、AirAsiaとUberがともに展開する地域がサービス対象となります。

AirAsiaとしては、米国西海岸への進出のための足がかりとしての、最初のマーケティング施策だったと言えるのではないでしょうか。

東南アジアで展開されるUberとGrabの血みどろの「配車」競争

一方で、Uber側の事情はAirAsia側と比べると少々事情が切迫しているかもしれません。

東南アジアには最強の競合Grabタクシーが存在するからです。

Grabはマレーシアを中心に展開された配車・ライドシェアサービスで、提供されるサービスはUberとほとんど変わりません。

しかしながら、例えばUberはベトナムなどの地域ではUberは政府の公式認可をもらえなかったりだとか、地場のタクシー会社との競争に苦しんだ結果、東南アジアでは劣勢に立たされてしまいました。

その一方でGrabは既存のタクシー業者ともしっかりと手を握った上でサービスを拡大していったので、今では東南アジアの最大シェアを誇るに至ります。

決済サービスも始めたGrab

Grabはさらに攻めます。

2017年11月にはGrabPayという決済サービスをシンガポールでローンチさせました。

このGrabPayを導入した店舗は向こう6ヶ月間は取引手数料なしで現金不要の決済手段を提供できます。

さらに一般利用者はGrabPayを使うことでポイントを貯めることができ、そのポイントはGrabの配車サービス利用時に使えるというものです。

英文出典はこちらGrab公式ページにて

ちなみに、こうした配車アプリはローカルのタクシー会社でも積極的に提供されており、いまや東南アジアでは日本では考えられないほどの配車アプリブームが巻き起こっています。

UberとGrabの血みどろの東南アジア配車アプリ競争

配車サービスのための基盤を提供するGoogleによれば(配車アプリの画面にはGoogle Mapが利用されているんですね)、2015年から2017円にかけて配車予約は一気に倍増したようです。(英文出典はこちらGoogleアジアの公式ブログにて

それだけでなく、東南アジア全体で爆発的にインターネットが普及し始めていて、テック系のスタートアップへの資金もどんどん流れ込んでいるイケイケ状態となっている模様です。

こういった背景もあるので、配車・ライドシェアの先駆者であるUberにとっては、東南アジアはどうしても押さえにいかないといけない市場のようです。

UberとGrabの共通点

ちなみにケータイキャリアでおなじみのソフトバンクにここで登場してもらいましょう。

実はソフトバンク、UberともGrabとも関わりがあるんですね。

何かと言うと、どちらにも相当な出資を行っている点。

それだけでなく、ソフトバンクは中国のDiDiやインドのOLAといった配車・ライドシェアサービスにも出資しているんですね。

配車・ライドシェアサービスはまさに群雄割拠ですが、何ら事業をもたないソフトバンクは特異な立ち位置から関わりを見せています。

そう、いまや世界中の配車サービスに何かしらの影響力を持っているのが、日本でおなじみのソフトバンクなんです。

詳しくは以下の記事で。投資家としての孫さんはどのように未来を捉え、どのような戦略を描いているのか、詳細な考察がなされています。

参考: ソフトバンクのライドシェア事業でライバルなき世界がやってくる

まとめ

日本時間2018年1月8日、UberとAirAsiaが提携を発表しました。

私たちユーザーはAirAsiaの航空機を後にすると同時に、事前に予約しておいたタクシーにささっと乗り込むことができるようになります。

Uberが今回の提携を発表したのも、やはりGrabとの競争上の理由があるのではないでしょうか。

一方でAirAsiaも2017年初頭のホノルル就航を皮切りに、ゆくゆくは米国本土への進出も視野に入れていることでしょう。

今回の提携が、私たちにとってはどれほど大きなインパクトになるのかは未知数と言えます。

しかしながら今回の提携では、東南アジアを舞台にした様々な巨大サービス同士の思惑が露呈する、非常におもしろい展開を見せつけられました。

ひとまず、東南アジアの対象地域を訪れる際には、ぜひ今回の提携を「体験」して、生の声を届けてみたいと思います。

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