シンプルな操作画面にして破壊的なインパクトをもたらしている「民泊」プラットフォームの最大手Airbnb。
世界的にもサービスへの賛否両論を巻き起こしていながら、その革命的な破壊力はまさにイノベーションそのもの。
そんなAirbnbをオーストラリアのメルボルンで利用してきたので、その様子をお伝えします。
今回の記事ではメルボルンの民泊事情や、実際にどのような生活をしたのかも盛り込みました。
ちなみに全天球(360度)画像で部屋の様子を撮影したので記事後半でご覧ください。
目次
オーストラリア=メルボルンのマンションに民泊?
Airbnbでは主に3つの部屋のタイプを選べます。
- 個室
- シェアルーム
- まるまる貸切
といった具合です。僕は個室やシェアルームのタイプの宿泊経験はありましたが、貸し切りは初めて。
また、今回は相方との二人旅だったので、実体験として「暮らすように旅をしてみよう」とのことで決定。
オーストラリア=メルボルンのAirbnb物件の外観
ビザのミスがあり(オーストラリア入国の際にはETASという短期滞在用のビザが必要で、それが未申請だったために僕は飛行機を搭乗拒否された…オーストラリア旅行へは観光ビザが必要!ETASの基礎知識と申請方法)、到着がかなり遅れたものの無事にメルボルンへ到着。
9月のメルボルンは春の訪れがそろそろ望めるかなという感じで、まだまだ冷え込みが無視できません。
サザンクロスの駅を後にして、徒歩で進むこと30分以上。St.kildaと呼ばれるエリアで、市街中心部を南へひたすすむ。
僕らは家主にオススメされた交通手段を用いずに、ひたすらAirbnbの物件へと歩きました。
メルボルンの街はとても落ち着いていて、ボツリポツリと古風な建造物が目に付きます。
そうして到着したのがこちら。
綺麗なエントランスが僕らを迎えてくれました。
このマンションの1階部分はオフィススペースが設けられている様子です。
マンションにはこんなスペースも。
入居者向けのラウンジが設けられています。
正直ここで寝泊まりさせてもらっても全く問題ないレベルです。
エレベーターにてお部屋をめざします。
僕らの宿泊予定の一室へとたどり着きました。なかなかの高級感です。
360度画像でオーストラリア=メルボルンのAirbnb物件の内観を見る
いよいよ室内へと足を運んでみましょう。
今回はAirbnbのホストとの対面はありませんでした。
その代りにチャットでの丁寧なやりとりを通じて、鍵の置き場や備品の使い方等を事細かに事前共有しました。
それだけでなく、この物件のホストは英語で何ページにも及ぶドキュメントをPDFで送ってくれました。
そこには部屋のルールだけでなく、メルボルンの街の見所まで紹介されていました。
さて、こちらがリビング=ダイニングの様子です。画像を動かしたり拡大できます。
Post from RICOH THETA. - Spherical Image - RICOH THETA
今回のお部屋は2LDKとなっていましたが、リビングダイニングがめちゃめちゃ広くて、すごく開放感でした。
キッチンの設備も良好です。
食器類も一通りそろっていて、自炊も可能です。
こちらはバルコニーの様子。テーブルと椅子だけでなく、ランプも備え付けられていて、身にあまるほどの贅沢。
僕らは貧乏旅行者なのに…。
水回りの様子です。シャワーとトイレが同じ空間に配置されているのはいかにも外国に来たんだなって実感。
日本の一般的な単身用ユニットバスとは違います笑。
さて、寝室も見てみましょう。こちらが1室目。
この部屋は玄関に近く、窓がないタイプの部屋でした。次はこちら。
Post from RICOH THETA. - Spherical Image - RICOH THETA
こちらのお部屋はバルコニー直結のお部屋です。
部屋の片側は全面窓となっており、眺めは良好です。
窓の反対側はクローゼットとなっており、表面には鏡がつけられています。
とにかくベッドがでかい…。
関連:【VR画像あり】Airbnbでマレーシア=ペナンの高級物件に泊まってきた
この物件を運営しているのは個人ではなく業者さん?
ここまできっちりと行き届いた運営は、なかなか個人のなせるものではないでしょう。
実際にここを運営しているのはComplete Host Apartmentsという業者さん。
そして僕らとやりとりをしていたのは、そのスタッフのPaulという人物でした。
前にもマレーシア=ペナンで何度かAirbnbを使ったことがありましたが、予約した先は普通の宿でした。
実際に訪れるまで、企業が運営しているとは気が付きませんでした。
おそらくAirbnbはその知名度や影響力を見込まれて、AgodaやBooking.comがやっているような企業向けの宿泊予約プラットフォームとしても機能している模様です。
なにはともあれ、困ったことがあってAirbnbのメッセージ機能で連絡を取っても、すぐに対応してくれました。
顔を合わせられなかったのは残念ですが、運営や物件自体に文句はないどころか、大満足でした。
ちなみにこの車は、僕らがチェックアウトした後にマンションの前で見かけました。
車から出てきたのはカメラマンの女性。
彼女は大きな機材を抱え、依頼主と思しき男性とともにマンションのエントランスへと消えて行きました。
推測ですが、このマンション自体は民泊用として大いに活用されているのではないでしょうか。
というのも、Airbnbでは物件を掲載するにあたって、プロのカメラマンが部屋の様子を撮影することが珍しくないからです。
ここの一室もComplete Host Apartmentsが運営しているのですから、オーストラリアの民泊事情の一側面を垣間見た瞬間かもしれません。
Airbnbの「ホスト」がメルボルンの街を教えてくれた
彼らが僕らに共有してくれた情報には、以下のようなものが含まれていました。
Local Favorite
- cafe -
- Café Domain (171 Domain Rd, Sth Yarra)
- Globe Café (218 Chapel St, Sth Yarra)
- Restaurant -
- Fog Bar (142 Greville St, Prahran)
- Morris Jones (163 Chapel St, Windsor)
- The Point (Aquatic Dr Albert Park)
- Best Breakfast -
- Top Paddock (658 Church St, Richmond)
- Two birds one stone (12 Claremont St, Sth Yarra)
このように、彼らのオススメのカフェや、これ以外にも地元のスポットなどがたくさん記載されていました。
また、彼らは「ぜひともトラムに乗るべきだ!めちゃくちゃ便利だから!」
なんて教えてくれたものですから、トラムは大いに乗り倒しました。
メルボルンは物価が高いのですが、市街中心地に限っては無料でトラムに乗れます。
これも彼らが教えてくれました。
オーストラリアでのAirbnbまとめ / 思ったこと
「暮らすように旅をする」というコンセプトのAirbnb。
ご覧のように、僕らは滞在予算の大部分を綺麗なマンション宿泊へと費やしてしまいました。
そのため1日のうちの一食はかなり節約せざるをえず(相方は畜生飯なんていっていました)…。
近所のスーパーでパンやコーンフレークをしこたま買いだめ、朝はこのように細々とご飯をいただくのでした。
火を使った調理などは洗い物が増えたり、何かトラブルがあったら嫌だったので、このような食事を中心に。
とにもかくにも物価が高い!なんてことでしょう。
しかし、メルボルンの街は非常に成熟しており、治安は全く問題なく、東京と遜色ないんじゃないかなって思いました。
Airbnbを使って、ホストと対面することなく相方と過ごした幾日。
物件をまるまる貸切した上、お部屋に似つかわしくない節約生活を送ったのはいい思い出です。
こんな風にローカルへと溶け込んだ生活を送るに、Airbnbは大きなチャンスを与えてくれました。
実際に泊まったのは企業が運営する物件ではありましたが、こうして「暮らすように旅をする」のを肌で感じられる、素晴らしい体験でした。